リレーコラム

異形と歯並び

 先日、今夏の大ヒット映画シン・ゴジラを鑑賞してきました。
 内容はもちろん面白かったのですが、職業柄ついつい口元に目が行ってしまいます。俳優さんたちだけでなくゴジラの歯も気になってしまいます。そのゴジラがひどい歯並びで「あの歯じゃあ何も噛めないし食べられないよなあ」と感じました。昔のスピルバーグ監督の映画ジュラシック・パークでは恐竜たちの歯は凄い威圧感で「食われる!」という恐怖を感じさせましたが、それとはかなり対象的です。
 ただ、ゴジラの歯並びは捕食される恐怖を与えることよりも「得体の知れなさ」という恐怖感を与えることには成功しているのだと思います。少し前に流行った進撃の巨人という漫画でも、人類に敵対する巨人達の歯並びがどうしても気になってしまいました、歯医者が見たら「なんじゃこりゃ」という歯並びというか本数です。でもそこが「大きい人間」ではない異形の不気味さを表現できています。
 近年の俳優さんたちはみなさん歯がきれいですね、それ自体はいい事なのですが、「悪人・得体のしれない人物」の役柄の人の歯がキレイだと少し違和感を感じてしまいます(笑)少し毒気のある俳優が好きです。

 

文:iva

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