リレーコラム

首とえら

このところ首が痛くて辛い思いをした。

そもそもどうして首があるのか。

解剖学者の三木成夫によれば、えらが無くなって首になったらしい。

つまり魚が進化の歴史の中で水中から陸上に上がり、最初のえら骨(顎弓)

を残して著しく退化した結果、そこがくびれて首になったという事である。

そしてえらの筋肉は、退化したえら骨にくっついたり顔面にせり出して、表情や嚥下

そして発声などの全く新しい仕事をするようになった。

魚やカエルやトカゲは、せいぜい口を開けて威嚇する事はあっても

表情を作ることはない。他にも多くの恩恵が首によってもたらされたであろう。

5億年の歴史の中で、少しの改変が重要な役割を得て新しい生物体となり、

種として生き延びてきたものの一つがヒトである。

我々のからだの構造の変化はときに進化と呼ばれるが、ウイルスも改変する。

引き続き用心したいものである。

文:M

 

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