歯科医師会から

県民の皆様へ(ご挨拶)

秋田県歯科医師会
会長 藤原 元幸

秋田県歯科医師会は県民の健康寿命を伸ばし生活の質を向上させるため努力しております。
歯のある人と無い人・入れ歯を入れている人と入れてない人・食べ物を食べれる人と食べれない人を比較しますと自分の歯で食べ・歯が欠けても入れ歯をいれ美味しく楽しく食べ物を食べている人は健康で長生きをしています。8020運動(80歳まで20本歯を残そう運動)を展開しています。そのためには、子供の時から口の中に関心を持ち口腔ケアを心がけなければなりません。残念ながら秋田県の12歳児の虫歯の罹患率は全国的に見てワースト4です。秋田県では虫歯対策として5歳児を対象に「お口ぶくぶく大作戦」フッ化物洗口することを推奨し行ってきました。市町村事業となりましたが小、中学校としだいに広がってきております。全国2008年3月現在集団フッ化物洗口は6,433施設、674,141人が実施し年々増加しています。県内では208施設、16,731人がフッ素洗口を行っています。フッ化物応用を25年前から取り入れている新潟県は虫歯の数日本一少ない県となっているだけでなく、小中高校生においてS.55年当時虫歯で3万本歯を失っていましたがH.17年には1,370本になり15分の1に減少したとの報告があります。
歯科医師会としても虫歯の数を減少させるため奮闘中です。
今でも虫歯や歯槽膿漏(歯周病)は重要な病気(疾患)でないと考えている人もおりますが、しかし、65歳以上の高齢者では死亡原因の90%以上を肺炎が占めており、その肺炎の殆どが、口の中の細菌や食べ物が誤って肺に入ってしまうことで起きる誤嚥性肺炎です。血管の老化現象と言われている動脈硬化は、高血圧、高脂血症、喫煙、肥満、運動不足、糖尿病、ストレス等が動脈硬化を促進する危険因子であることが知られていますが最近では、これらの他に歯周病も動脈硬化を促進する可能性があることが明らかにされてきました。又、歯周病は早産、低体重出産の可能性が高くなるとも言われ糖尿病や皮膚炎にも影響することがあります。
入院患者さんに対し口腔ケアを行うと、行わない患者さんより退院日数が短くなるというデータも出ています。
更にアメリカのフォンダー教授が噛み合わせと全身との関係を具体的にとりあげましたが噛み合わせと関連し全身的に様々な症状が出現することを確認しています。
この様に口の中の疾患が全身をいつの間にか蝕んでいるかも知れません。
如何に口腔ケアが大事かご理解出来たと思いますが口腔ケアは自分自身が行うケアと専門家が行うプロフェショナルケアがあります。
毎日、自分自身でケアを行うと共に定期的にプロが行うケアも受けましょう。
わが国は、世界一の長寿国であり、今後益々、より質の高い生活が求められていくものと思われます。心身共に健康であることを望みながら多くの国民が健康に不安を抱いているのも現実です。これまでの医療は「命を守る」事が唯一の価値基準でした。命を守ることは大切なことです。しかし、人間には人間としての尊厳や生活の質を高める等大切なものが沢山あります。「命を守る」医療の他にも例えば「食を守る」「文化守る」等それぞれに係わる医療が存在しなければなりません。その一つが歯科医療であろうと考えます。人間誰しも欲を持っていますが食欲は最後まで残ります。人生最後まで元気で昨日食べた食事が美味しかったと言って静かにいき息をひきとることは悲しさの中にも暖かさが漂っている気が致します。
これからも県民の皆さんの口腔保健をとおして健康長寿とQOLの向上に寄与していく所存で御座います。皆様のご理解とご指導ご協力の程宜しくお願い致します。

20年4月新秋田県歯科医師会館を会員の協力により秋田市川尻町字大川反に建設することが出来ました。したがって昨年4月、山王から現在地に移転しております。

会館においでの際は間違われないようにご注意ください。

又、秋田県歯科医師会立歯科医療専門学校は県内唯一の歯科衛生士養成校で45年の歴史を刻んでおり卒業生は毎年100%の就職率になってます。ホームヘルパー2級のカリキュラムも導入し卒業時資格を授与してます。3年間の専門学校ですが明日の歯科医療を支え更に地域歯科衛生を充実させ地域社会の人々の為に少しでも貢献しようではありませんか。
歯科衛生士を目指す皆さん、秋田歯科医療専門学校でお会いすることを楽しみにしております。

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