フッ化物(フッ素)と虫歯予防について

フッ素は歯磨きペーストやフッ化物洗口、またお茶や日頃の食べ物などから歯の表面へ取り込まれて歯を強化し虫歯になりにくくします。虫歯予防の観点からは人体の必須栄養素の一つと言えます。
この10~20年で日本でもその安全性と有効性が正しく評価されるようになりすっかり市民権を得ることができました。WHOをはじめ世界各国で採用されている虫歯予防の標準にようやく追いついたことになります。
2017年には、歯磨きペーストに含まれるフッ素が諸外国と同じ濃度まで高くすることが認められ虫歯予防効果が高くなりました。具体的には上限が1000ppmFだったものが1500ppmFとなりました。ぜひ高濃度フッ化物配合と記載されている歯磨きペーストをご利用ください。なお、6歳未満の子供さんには1500ppmFは使用できません、従来どおり500ppmFのものを歯科医師の指導のもとでご利用ください。

フッ化物洗口の実施状況と12歳児DMFの推移について

フッ化物洗口の実施状況について

令和元年度市町村別フッ化物洗口実施状況(秋田県公式サイトより転載)

令和元年度データではフッ化物洗口の実施率は小学校で98.5%、中学校で88.6%となりました。幼保こども園、小学校、中学校、特別支援学校を含む全体では77.0%となっております。
DMF指数とは、その年令までのう蝕経験歯数を指します。簡単に言うと、治療済みでも未治療でも虫歯になったことのある歯の本数を数えてその集団の虫歯の状況を比較できるようにするものです。12歳(中学1年生)は永久歯の生え変わりがほぼ完了する時期として比較の際の基準年齢の一つとされています。
秋田県は10年ほど前までは県別全国比較でワースト10レベルでしたが、ぐんぐん順位を上げ、令和元年度調査では12位まで順位を上げました。学校他関係者の皆様のご理解とご協力の下、フッ化物洗口を積極的に推進したことが大きく影響していると思われます。

都道府県別むし歯の状況
お口の健康 気にしていますか?
~秋田県における歯と口腔の健康づくりについて~(秋田県庁HP)

歯ッピー通信

フッ化物情報について歯ッピー通信をご参照ください

ッピー通信創刊号のサムネイル
歯ッピー通信第2号のサムネイル
歯ッピー通信第3号のサムネイル
歯ッピー通信第4号のサムネイル
歯ッピー通信第5号のサムネイル
歯ッピー通信第6号のサムネイル
歯ッピー通信第7号のサムネイル
歯ッピー通信第8号のサムネイル
歯ッピー通信第9号のサムネイル
歯ッピー通信第10号のサムネイル