歯科医師コラム

インフルエンザ予防と歯磨き

'16.02.12

今年の秋田の冬は雪が少なめの暖冬で、比較的過ごしやすい日々が続いている。 

インフルエンザの流行が遅めなのも暖冬の影響だろうか?年明けからちらほらとインフルエンザでのキャンセルの電話を患者さんから頂くようになった。例年よりは少ない気はする。 

先日あるテレビ番組で「朝の歯磨きのベストタイミングは?」というテーマを取り上げていた。答えは「起床後すぐに」というものだった。理由は寝ている間に繁殖した菌をすぐに洗い流すことで、朝食とともに体内に菌やウィルスが体に入り込むのを予防できるというものだった。インフルエンザの予防にもよいとのことだ。

このような番組を見ると一般の方は「歯磨きは朝食前がベスト!」とすり込まれてしまう。間違いではないのだろうが、あくまでも「風邪やインフルエンザの予防のためには」ということであろう。しかし、「虫歯の予防」も考えるとやはり朝食後にも必ず必要である。 

テレビ番組の影響は大きくこのような放送のあとにはよく患者さんにも質問される。鵜呑みにせずに正しい情報を患者さんに伝えるのも歯科医院としての大事な役割である。しかし、賛否両論あるだろうが、このような番組で歯科に対して一般の方に関心を持ってもらえるのは最大のメリットでもある。何事も「無関心は最大の敵」である。

文:ジム