歯科医師コラム

野球大会

'17.08.31

8月もそろそろ終わりが近づいてきて、夏の暑さが徐々に和らいできた最近、病院の患者さんのなかで、野球部に所属している小、中、高生の子供達たちや社会人野球チームに在籍している社会人の方々は、夏の強い日差しの中、グランドで一生懸命練習に励み、日に焼けて真っ黒な顔に爽やかな笑みを浮かべて夏の野球の練習の辛さや楽しさを私に語ってくれます。私も歯科医師会の野球部に在籍しており、診療中でもそんな患者さんたちの話に共感し、一緒になって話し込んでしまいます。

今年も東北6県の歯科医師会野球部による東北地区歯科医師親善野球大会が福島県で開催されます。毎年東北6県を順番に回りながら開催される親善野球大会も今年66回目を迎えます。普段は白衣を着て東北の健康寿命を伸ばすためのハードな仕事をされている先生方もこの日ばかりはユニホームを着てゲームを楽しみます。

ただ、せっかくのスポーツもケガをしては楽しさが半減してしまいます。プレー中に多い捻挫や打撲やインピンジメント症候群、野球肩は練習前の十分な準備運動やストレッチで予防、軽減することができるのですが、プレー中の衝突等によるケガはなかなか突発的に起こるもので予見は難しいと思います。そうした中で最近は野球でもスポーツ用のマウスガードをする選手が徐々に増えてきているそうです。マウスガードの効果は、歯牙の破折・磨耗・脱臼の防止、口腔内の裂傷防止、顎や顎関節の保護及び衝撃の緩和、脳震盪・脳神経系および頸部損傷の予防等です。

ケガの予防対策を十分に行い、安全で楽しいプレーをしていきましょう。

文:M