歯科医師コラム

「大曲の花火に教えられた大切なこと」

'17.09.05

全国的にも有名な大曲の花火大会は、91回を迎えた。今年は大雨による被害が多くの地域で報じられていたが、大仙市でも大会2日前に豪雨により雄物川が氾濫、花火会場も一時冠水し、桟敷席や花火を打ち上げるためのケーブルも水に浸かってしまう事態となってしまった。前日のニュースで会場の映像を見たとき、今年は中止かと思った方もいらっしゃったと思う。しかし関係者の懸命な復旧作業によって無事開催された。有料の自由席は足場不良のため無料になり、代わりに募金箱が設置された。全国からこの日を楽しみに来てくれる人たちのために、地域住民が心を合わせて頑張ったのだと思う。

歯科の世界でも、歯科医師1人ではなく歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、受付など他職種が患者様を救うという目的のために心を一つにしなければ良い医療は提供できない。さらに大きく広げると、歯科医院内のみならず医科、薬科、看護、介護などさらに多種多様の職種との連携が必要になり、これこそが本当の意味でのチーム医療なのではないかと思う。

今回の花火大会の大成功をみて、大きな目的のために皆が力を合わせるという、どの業界にも通じる大切な心意気を改めて教えてもらった気がした。

文:TY