歯科医師コラム

健康寿命

'17.11.13

 秋田県の人口が100万人を切り、人口減少・少子高齢化などと言われています。統計によると、高齢化率(65歳以上人口の全人口に対する割合)が2013年に25%を超え、国民の4人に1人が高齢者となり、2020年には30%近くになると推測されています。

 また、近年、医療に関わる分野において、健康寿命という言葉が用いられています。健康寿命とは、日常生活に制限のない期間のことを意味しており、日本では、男女ともに平均寿命との差が10年前後であり、健康寿命と平均寿命との差を縮めることが、どの分野においても課題となっているようです。

 先日、93歳になる男性のKさんが受診されました。年齢によらず話し方もしっかりしており1人暮らしをしている方です。心地よい秋田弁で、あまり愛想のない私にも話しかけてくれます。今年は、半分諦めていた自動車の免許証の更新ができて、来院することができたとのことでした。高齢者の自動車の事故が報道され、免許証の返納なども言われていますが、実際の生活ではなかなか難しい問題のようです。

 Kさんは、足腰も丈夫でスタスタと歩きます。定期的に服用している薬もなく、健康そのものに見えます。なによりも、気持ちが前向きで、話しているとありがたみを感じます。

 次回の来院時には、こちらから健康の秘訣を聞いてみようと思います。

文:アニマル