歯科医師コラム

災害時のネットワーク

'18.02.13

秋田県は幸運なことに広範囲に壊滅的な打撃を受けるような大規模災害が近年に起こっていません。
実体験があまりないせいか災害への危機意識は少々薄いのではないでしょうか、少なくとも東日本大震災で被災した太平洋側の県民とは感覚が違うように感じます。

言うまでもありませんが、災害は想定していない事が起きることがしばしばあります。

自然災害に限らず、隣国は一触即発の状況が続いており、いつ何時暴発しないとも限りません。
いざという時のためにさまざまな準備が必要です。
(ボーイスカウトのモットーは「備えよ常に」です、ご存知でしたか?)

大規模災害時には検死や避難所の巡回診療などイレギュラーな業務が発生しますが、同時にクリニックでの診療の継続も可能な限り行わなければなりません。どんな時にも出来る限りの医療を提供することが我々の職能に課せられた使命です。
しかしながら歯科診療は様々な機械・器材を使わなければ出来ないことが多く、単純な停電だけでほとんどお手上げになることも多々あります。
しかも、診療不能になる理由は停電だけでなく、破損、浸水、院長の怪我・不在等様々です。

そんな中で歯科医師「会」が患者さんのためにできることがあります。歯科医師会のネットワークを活用して診療可能なクリニックを紹介したり、診療情報の相互提供などで他院での治療をスムーズにすることなどができるはずです。

歯科医師会は「今できる備え」として連携システムの構築を進めています。

文:iva