歯科医師コラム

学校歯科健診について

'18.06.20

6月4日から「歯の衛生週間」、年度初めでもあるため、この時期に各学校で歯科健診が開催され、学校の保健室の先生から各ご家庭に「歯・口の健康診断結果のお知らせ」「治療勧告」の通知があったことと思います。

むし歯の欄にチェックが入っていないことに思わず安堵している方と、むし歯ありの通知に落胆されている方々、それぞれいるのではないかと思います。

各学校医の先生方が、工夫されて、ベッドに寝かせて行っている方、ペンライトや照明機器を準備している方、記録担当者が、それぞれ見落としや矛盾がないよう前年度と比較しながら記載します。

しかし、残念ながら学校で健診を受けて「むし歯にチェックが入ってなかったからもう大丈夫」とはいえないのです。歯科健診というものはあくまでもスクリーニング検査だからです。学校歯科健診の環境は、時間に制約があり、見えにくい環境、汚れが残っている状況下での視診のみでの判断ですので、振い分けだと認識していただきたいと思っております。

記載内容に関わらず、歯科医院受診・定期検診を!

 

健診では以下の項目について診査しております

歯について

/:健全歯

C:虫歯

CO:虫歯の疑い

○:治療が完了した歯

△:永久歯ですでに失っている歯

×:要注意乳歯

 

歯垢

歯の表面に磨き残しがあります

 

歯肉の状態

GO:歯肉炎になりかけています。

G:歯肉炎です。

歯石がついていることもありますので、

歯科医院で取ってもらいましょう。

 

歯列咬合

矯正を行っている歯科医院に相談してください。

 

顎関節

顎の関節に異常がある状態について

 

その他口腔内の症状所見

 

文:まさ坊