歯科医師コラム

知覚過敏

'21.11.08

コロナ感染者の急な減少に伴う緊急事態解除のニュースと山の木々の色付きに思い立ち、紅葉狩りに出かけた際に「首元が寒い」と感じました。そこで思い起こしたのが、『知覚過敏』でした。山には夏服に上着を持ってきたものの、首元はスースーして体は芯まで冷えてくるのでした。
歯の構造は、歯肉から出ている頭の部分が(歯冠)、骨の中に埋まっている根の部分(歯根)、その境目の首の部分(歯頚部)となっております。
加齢や歯槽膿漏などによって歯肉や骨がやせてきて、首元(歯頚部から歯根部)が露出し、特にこの時期空気や水が冷たくなるため、知覚過敏を発現する方々が多くなるように思います。
タートルネックを着たり、マフラーをまくことで寒さ対策するように、知覚過敏の歯には歯頚部に薬を塗り、カバーやコーティングして刺激を遮断して症状を緩和する様な治療をしていきます。
寒さはこれからが本番ですので、体も歯もしっかり対策をして、風邪などはひかぬよう体調管理して、知覚過敏も起こさぬよう口腔ケアを行って、身も心も口の中も快適な生活を送りましょう。

文: まさ坊