歯科医師コラム

人工知能と歯科治療

'23.04.13

今、chatGPTやAI絵師など人工知能の急激な発達が脚光を浴びている。
同時にシンギュラリティ危機といわれる技術的特異点突破の危険性も注目されている。

浅学非才のためAIの仕組は全くわからないが、AIに学習させるためには膨大な素材データが収集される。そこに著作権やプライバシーの侵害があったり、異常なまで便利さの影にアウトプットされる物事の真偽やオリジナリティの有無など様々な問題が吹き出している。

少し前には「AIに奪われて無くなる職業」など騒がれた事もありました。

さて歯科医療とAIはどうだろうか?
歯科の診断においては、「歯に穴がある、歯茎が腫れている」だけでなく症状発生の経緯、患者さんの体調や表情、生活背景、価値観、健康観などなど膨大な情報が必要だ。そして限られた時間の中で得るべき情報の優先順位・取捨選択は歯科医師の経験がものを言う。実際の処置においてはなおさらだ、今のところAIに任せられる部分はあまりなさそうに思う。
歯科医療のDXも進めなければならないが、案外とアナログな世界でもある。

文: iva