歯科医師コラム

骨折は突然に

'26.04.27

昨年の夏に、右足を骨折した。
旅行中に階段から足を滑らせてしまい、最初は捻ったぐらいですんだかなと思ったが足首が普段向かない方を向いていた。
やってしまったかなと覚悟した。
救急車で近くの総合病院へ搬送となり
レントゲンを撮影し誰が見ても明らかな綺麗な骨折の画像であった。
救急で受け入れの際に、入院ではなく日帰りでの条件だったので
水硬化性樹脂でサポートを作り包帯で固定してもらい
松葉杖を借りて紹介状を書いてもらい飛行機に乗り自宅へ戻った。
地元の総合病院にて手術をしてもらいプレートとスクリューで固定。
手術は全身麻酔で記憶無く終わり、2ヶ月は右足をつけない生活が始まった。
松葉杖やキャスター付きの椅子で家の中を移動した。
体を支える2本の足、1本使えないだけで何もできない体になってしまう。
少し移動するにも大変、体力も筋肉もみるみる落ちていくのを日々感じた。
松葉杖で歩くのは難しく、体力を使う。右足はつけないという怖さもある中で、急には止まれない。周りの人は意外と病人が見えてないのだと理解した。健常な時に、松葉杖や車椅子を経験しても実際に病人になった時に経験するのでは大きな違いがあると思った。
もうすぐ、骨折して10ヶ月が経つ。
しかし、今も完全に元通りの感覚ではない。
骨はもうくっついてはいるが、周りの筋肉や筋や感覚が元通りではない。
少しずつではあるが良くはなっている。
リハビリが大事である。
歯科医師が日々、行なっている歯の治療。
小さな虫歯、大きな虫歯、根の治療、かぶせもの、入れ歯、インプラントなどなど
全て、補っているのである。
元あったようには戻らない。
リハビリが大事である。
そのサポートを日々しているんだなと
考え直した出来事であった。

文:ほふさん